委員長より

農団労運動の基本を重視し運動展開を

2019年8月

大谷委員長 全国大会を終え、全ての県産別・単組にて定期大会が開催されていると思います。改めて私たち労働組合の現況について確認し、運動の前進を期したいと思います。いま私たちの活動参加は県産別の存在するところ、直接に農団労に加盟している単組と様々であり、ひとからげに指摘することは出来ないのかもしれませんが、総体としては、若干緊張感のない労使関係になっているのではないでしょうか。逆に言えば指摘しなければならないほど私たち全国農団労に結集する仲間の組織力や交渉力は若干後退をしているのが現状ではないのかと考えています。
 抑えておかなければならないことは取り巻く現況が困難な時ほど、先ずは交渉出来得る体制を確りと構築すること。このことが原理原則であることを忘れてはなりません。そしてその交渉の中から勝ち得た結果に仲間は結集・団結することを忘れてはなりません。だからこそ系統組織に結集する者の処遇改善を、一つひとつ丁寧に団体交渉を重ね、ル―ル化し、協定文書(約束事)を求めていくこと。このことが最低限必要不可欠な取り組みであることを絶対に忘れてはなりません。
 指摘しておきたいことは、労使関係の問題処理が団体交渉ではなく労使協議会となっている点です。団体交渉と労使協議会とではその概念は大きく異なることを再確認しておく必要があります。労使協議会というものはもともと労使間に根本的な意見対立がないと想定されているテーマについて、労使が意見を出し合う制度のことであり労働者も経営側と対立する意見は言えるけれども労使間の合意なければ実施せずとする制度やテーマは少なく最終的には経営者の裁量にて決着することが多々あります。一方、団体交渉では両者の意見の対立が妥協点を見いだせば双方の責任にて決定、つまり労働協約となることになります。実はこの違いが大変大きいのです。
 いつの時代も言えることは緊張感ある労使関係、つまりはカウンターパートナーとしての関係は常に必要不可欠であるということです。そうでなければ系統組織の今日的な様々な課題解決は困難でしょう。もともと契約自体を対等に結べず、また、契約の内容を実現する力にもとぼしい労働者側にとって裁判によって権利を獲得する途よりも、団体交渉によって権利を獲得する途のほうがより本質的なものであったことは事実の結果として存在しています。
 然し、現実としては私どもの農団労組織も含めて労使の多くが団体交渉よりも労使協議会あるいは労使事務折衝に重きを置いていることは事実です。そのこと自体を一定否定するものではありませんけれども、キチンと納得した形で合意するには、労働組合法にもとづく団体(労使)交渉がわき役になってはいけないのです。いま最も重要課題である人手不足の深刻化、人をコストとしてみなしてきた経営者の意識も危機感と相まり変わってきています。人材の確保と育成、『安全・安心・安定・信頼』を築くため、働きやすい職場環境の整備のための労使協議は必要不可欠です。きちんと選別をし、緊張感ある対応が様々な諸課題の解決に繋がるのではないでしょうか。
 こうした基本的運動展開の確認上で抑えておかなければならないことは、社会的運動強化の展開方策を確実に実践することです。社会正義追求の運動を真正面から行うことです。労働組合とは社会の財産でもあります。だからこそ存在価値を高める努力は常に必要であるということではないでしょうか。例えば、連帯(協同)の力を持って経済の復権を果たし、市場の暴走を止める役割をキチンと果たしていくことです。そのために政治への影響力を持ち、更には、協同組合の精神を常に持ち続けることによりボランティア活動に関わることです。協同 協働 共生 連帯 助け合い 支え合い 相互扶助の精神がいま改めて問われています。
 そのために、@常に正社員を雇用し、一人前の職業人に育てるよう系統組織に働きかけること A労組組合員を増やす活動を展開すること そのことが正規・非正規もない働く者の権利確立につながるのではないでしょうか。最低これらの運動を確実にプラスすることによって、農団労革新運動が展開できるのではないでしょうか。いま指摘するまでもなく、世界も日本も大きく様変わりし、私たちはさらなる歴史的な転換期の真っただ中に立っています。課題山積の中、いや課題が山積しているからこそ、第一次産業労組の役割と責任、その真価が問われていることを肝に命じ頑張りぬきましょう。


時代の幕開けに相応しい農団労大会へ(2019/5)

2019”春季生活闘争勝利に向けて(2019/3)

2019運動開始にあたり――なかまのみなさんへ(2019/1)

全国農団労第31回定期大会に向け・・・(2018/6)

2018運動の前進に向けて(2018/1)

結集する”なかま”のみなさんへ(2017/10)

運動開始・・組合員(なかま)の心をひとつに!(2017/8)

17春闘総括論議の徹底と運動方針の論議を(2017/5)

2017”国民春季生活闘争(2017/3)

2017の幕開け”一致団結奮闘しよう!(2017/1)

仲間の皆さん・・運動方針の実践に向け奮闘を(2016/8)

2016春闘総括!! 労使の信頼関係を不動のものに(2016/5)

2016”春闘開始 ・・ 自信と確信を(2016/3)

2016”春季生活闘争 開始にあたり(2016/1)

組織力量を強固にし…、秋・年の取り組みを(2015/9)

労使交渉の重要性を再確認し、方針の実践を!(2015/8)

運動総括を踏まえ――第28回全国大会へ(2015/6)

2015”春季生活闘争・・あきらめるな(2015/3)

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衆議院選挙――確かな一票を…(2014/11)

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2014”春季生活闘争の勝利を目指して(2014/3)

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地域の『希薄化』を防ぐのは協同組合の原点『絆』―― 東北地方太平洋沖大地震・大津波災害 ――

2011”春季生活闘争の開始―課題解決に向けどう取り組む

労働組合は――仲間のために闘う組織 秋季・年末闘争をあきらめるな

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2010”春季生活闘争の開始――頑張ろう!!

09”秋季・年末の取り組みが開始!!最後まであきらめず労使協議を…

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いよいよ総選挙――日本の歴史を変える日に

09”春季闘争の総括と新たな運動方針論議を

09”春季生活闘争 賃金闘争を実現するために…交渉ポイント

09”春季生活闘争 開始にあたって

『組織内、推薦』候補必勝のための活動 気を緩めず最後まで頑張りぬこう!!

総選挙に関心を持ち…日本の方向性を正そう!

新たな気持ちで運動の前進を!!

全国農団労 第21回大会に結集し 労使関係の在り方の論議を!!

08”春季生活闘争を開始するにあたって

08” 実り多き一年であることを願う!!

委員長就任にあたって