委員長より

時代の幕開けに相応しい農団労大会へ

2019年5月

大谷委員長 平成から令和の時代へ入りましたが、若干振り返って、あの安倍政権の平成天皇が退位の意向を示されてから元号発表までの一つのセレモニ―的な戦術には、安倍政権のしたたかさを感じ得なかったのは私だけではないのではないか。
 改めて、平成の時代を考えてみると、国外的には平成以前の米ソ両超大国によって二極化された世界が多極化するとともに内戦や地域紛争が頻発し、更に国の内側にすら分断線が走るようになった時代ではあったが、基本的には『戦争がない平和』な時代であったと言えるのではないだろうか。
 然し、安倍政権は集団的自衛権の閣議決定をはじめ『特定秘密保護法』や『安保法つまり戦争法』『共謀罪』など、戦争・有事ができる国づくりを確実に進めている。沖縄・辺野古の新基地建設でも明らかなように沖縄の民意を全く無視するなど、反人権主義・国家主義の政治を推し進めていることは否定できない。私たちは安倍政権が推し進めようとしている憲法改正・改悪を断固阻止し、平成から引き続き令和へと戦争のない国づくりを目指さなければならない。
 国内的な動きとしてこの4月から働き方改革がスタートした。考え方によれば『働き方改革』として長時間労働の合法化と非正規労働者増大の拡大など労働法制の改悪を強行したことに繋がるという指摘も抑えておかなければならない。
 その一方で生活保護費の減額をはじめとした社会保障費や医療費の削減を進め、人権無視の低位な労働条件の基で外国人労働者の受け入れを可能にするなど、日本社会全体の差別と格差を一層構造化させていく入国管理法の改悪を成立させ、更には相次ぐ経済連携の協定や農業・農協関連の法整備など私たちの生命や生活を破壊する施策も一方的に進められている。
 更に日米貿易交渉においても令和最初の国賓としてトランプ米国大統領を招待し、桁外れの『厚い』もてなしだったが、それでも結果は『参議院選挙までは待ってやろう・・・、TPPには縛られないよ・・・、8月の発表を言及・・・』。安倍政権は、政権基盤を更に盤石にするため衆参ダブル選挙に打って出る可能性も否定できない。日米貿易交渉の行方 = 農業の将来を決定づける闘いでもある。何としてでもこの夏の闘いである参議院あるいは衆参ダブル選挙に勝利し、安倍政権を打破しなければならない。
 トランプ大統領誕が誕生し、世界は不安定そのものである。米国第一主義を振りかざし、紛争の火種をまき散らしているのが現状。そのトランプ氏に『忖度』は通用するのか。私たちの団結(力)を結集することで米国にもの言おうではないか。改めて体制を強化し奮闘しよう。
 いま農業は自立的な発展に必要な保障を与えられないまま『貿易自由化』の嵐に晒され、発達した資本主義国では食料自給率が最低の水準に落ち込み、農業振興の前途を見出せない状況にある。このことが安倍政権の農業と農協改革を促進し、系統組織の再編に繋がっている一つの要因でもあることは間違いない。
 私たちが目指さなければならない『農』の施策は農業の今日的な位置を整理し、国民生活の安全の確保と国内資源の有効な活用の見地から食料自給率の向上安全優先のエネルギー体制と自給率の引き上げを重視したエネルギー政策の根本的な転換を図る。国の産業政策のなかで農業を基幹的な生産部門として位置付ける。農業を高く評価した政策である。そういう視点で地域農業再建を目指さなければならない。
 そのために農協は金融・共済・医療部門も含めて総合的な地方のインフラとして地域農協が存在している。この金融・共済部門などを切り離したら国際的な金融資本の餌食になるだけ。地域農協と地方は立ち行かない。
 協同組合の一番の理念は『助け合い』であることを改めて認識し、競争至上主義ではなくて、ともに助け合い、支え合うという協同組合を築いてきた伝統を力に、自信をもって活動しようではないか。
 全国農団労第32回定期大会は7月19日〜20日 東京都内で開催する。19春闘を確りと総括し、結集しよう・・・。その上で徹底討論の基に地域農業再建と地域農協の復権を目指すべく方針を確立、実践運動に奮闘しよう。


2019”春季生活闘争勝利に向けて(2019/31)

2019運動開始にあたり――なかまのみなさんへ(2019/1)

全国農団労第31回定期大会に向け・・・(2018/6)

2018運動の前進に向けて(2018/1)

結集する”なかま”のみなさんへ(2017/10)

運動開始・・組合員(なかま)の心をひとつに!(2017/8)

17春闘総括論議の徹底と運動方針の論議を(2017/5)

2017”国民春季生活闘争(2017/3)

2017の幕開け”一致団結奮闘しよう!(2017/1)

仲間の皆さん・・運動方針の実践に向け奮闘を(2016/8)

2016春闘総括!! 労使の信頼関係を不動のものに(2016/5)

2016”春闘開始 ・・ 自信と確信を(2016/3)

2016”春季生活闘争 開始にあたり(2016/1)

組織力量を強固にし…、秋・年の取り組みを(2015/9)

労使交渉の重要性を再確認し、方針の実践を!(2015/8)

運動総括を踏まえ――第28回全国大会へ(2015/6)

2015”春季生活闘争・・あきらめるな(2015/3)

2015運動の“開始”にあたり(2015/1)

衆議院選挙――確かな一票を…(2014/11)

2014年度の運動開始にあたり(2014/8)

14”春闘総括を徹底し第27回全国大会に結集を!(2014/6)

2014”春季生活闘争の勝利を目指して(2014/3)

2014年 系統組織に結集する仲間のみなさんへ(2014/1)

あらためて・・特定秘密保護法案の廃案の運動を…(2013/11)

いま、改めて組織の総力を… 2013”秋・年闘争の開始(2013/10)

農団労運動の方向に向け新たな一歩を…(2013/8)

農業・農協の大転換期の時代へ 総括論議を踏まえ、これからの方向を(2013/6)

TPPへの参加表明に断固反対し、運動のさらなる強化を!(2013/3)

2013”春季生活闘争の開始に向けて(2013/1)

政策を見据え・・信念を持つ候補者を国会へ(2012/11)

2012”秋季・年末の取り組み課題と改善に向け(2012/10)

向こう1年間の運動に・・・仲間の皆さんへ(2012/7)

2012”春闘を総括し、全国農団労 第25回大会への結集を!(2012/5)

2012”農団労 春季生活闘争に向けて(2012/3)

2012”運動開始にあたり(2012/1)

2011”秋季・年末の取り組みに向けて(2011/10)

『組織』、なぜ『組織』は重要なのか 向こう1年間の活動を実践するために(2011/8)

大会は向こう1年間の活動目標を明確にし労働組合の存在意義を確認する場

地域の『希薄化』を防ぐのは協同組合の原点『絆』―― 東北地方太平洋沖大地震・大津波災害 ――

2011”春季生活闘争の開始―課題解決に向けどう取り組む

労働組合は――仲間のために闘う組織 秋季・年末闘争をあきらめるな

運動課題の実践に向け一丸となり頑張ろう!!――第23回大会を終えて――

2010”春季生活闘争の総括を徹底し 向こう1年間の運動を展望しよう!!

2010”春季生活闘争の開始――頑張ろう!!

09”秋季・年末の取り組みが開始!!最後まであきらめず労使協議を…

組合員の協力に感謝――政権交代を実現 農協と農業再建の第一歩に!!

困難な時ほど――原点に戻った運動の実践を―全国農団労第22回定期大会―

いよいよ総選挙――日本の歴史を変える日に

09”春季闘争の総括と新たな運動方針論議を

09”春季生活闘争 賃金闘争を実現するために…交渉ポイント

09”春季生活闘争 開始にあたって

『組織内、推薦』候補必勝のための活動 気を緩めず最後まで頑張りぬこう!!

総選挙に関心を持ち…日本の方向性を正そう!

新たな気持ちで運動の前進を!!

全国農団労 第21回大会に結集し 労使関係の在り方の論議を!!

08”春季生活闘争を開始するにあたって

08” 実り多き一年であることを願う!!

委員長就任にあたって