委員長より

結集する”なかま”のみなさんへ

2017年10月

大谷委員長 新年=2018春季生活闘争の運動開始、ともに頑張りましょう。改めて、昨年の総選挙の結果は「またか…」という感じではあるが、若干の期待感もある。立憲民主党の誕生で、民主主義対国枠主義の対立構図が明確になったからだ。本来、国民が求めることに対応するのが民主主義国家だが、総理が言う「戦後レジームからの脱却」は、国家のために国民が奉仕する構図であり、だから憲法を変えなければならないとなる。立憲民主党出現を新しい出発点として受け止めたい。然し結果としては、安倍政権の一強体制の継続、つまりは新自由主義の延長ということになることも事実として受け止め、運動展開しなければならない。
 この間、安倍政権の政策は、家族農業と系統農協に対する弱体化や解体に向けた法整備を規制改革会議と連動し、推し進めてきた。2015年の農協法等改正、農業競争力強化プログラムに基づく昨年の農業関連八法案では、農業所得の増大や農協自己改革の促進等と言いつつ、中身は農家と農協を分断、市場や大資本が地域に介入できる施策を画策し、農家と農協の関係を弱体化させ、信用・共済資産の収奪、そのための分離・分割にあることは間違いない。
 系統農協に結集する者として私たちは市場原理主義・新自由主義に抗して、協同組合組織とコミュニティを守るため、地域社会の担い手としての農協を再生する運動を更に強化しなければならない。そのために広域合併に於ける地域農協はどうあるべきかの議論を徹底的に行い、農団労組織の強化と拡大に努めなければならない。
 更に安倍政権の労働法等改悪の点で若干指摘をしておくべきことは、働く者の犠牲の上に成長戦略を描くことは根本的に間違っているということだ。労働基準法を始めとする労働者の保護ルールは、生きる人々の命や暮らし、健康を守り、最低限の社会生活を保障するためのものだ。経済的な規制の上に社会的な規制までも緩めてしまえば、社会全体が歪んでしまいかねないのではないのか。私たちは引き続き労働者保護ルールの改悪には反対の姿勢を明確にし、社会に国民に地域から訴えて行かなければならない。その上で系統農協の職場においても、中途退職等による人員不足により、長時間労働が強いられ、そのことを理由とする中途退職やメンタル不全に陥るなど、長時間労働の解消は急務の課題となっている。
 そういう意味では、2018春季生活闘争の課題は、人材不足がジリジリと深刻化しているということ…。限られた人員の有効活用が経営の重要課題となっていることに目を向けるべきだ。この間の国内外の自由化・外国農畜産物の増大以降、付加価値・生産性の低下に対し、収益事業への事業の組み換え等の改革はおこなわず、総体的事業管理費の抑制を以って何とか系統組織の運営をおこなってきたことは否定出来ない。その結果、今日の人材不足を招いてきたことを忘れてはならない。このように考えれば、賃金抑制ではなく事業構造転換への取り組みを宣言して賃上げの姿勢を示すことで働く者のモチベーションを喚起し、不採算事業を整理、働き手を一定程度収益事業にシフトさせなければならない。
 内外環境が悪化して危機感の高まる現況こそ量より質の経営への転換をおこなうチャンスであると捉えるべきであり、今こそ未来志向を持って労使間で系統組織版―成長戦略を共有することが重要なのだ。人手不足で人材の有効活用が必要だからこそ中途離脱者を防ぎ、再雇用制度等を確立し、新たなビジネスチャンスを見出さなければならない。
 そう考えれば系統組織における春季生活闘争は、短期的・中期的に事業(広域合併含め)と労働市場改革を議論する場でもなくてはならないし、その意味での「農協革新」が必要不可欠であることは論を俟たない。
 いずれにせよ政府・与党は、2019年5月末までを「農協改革 集中推進期間」と定めている。農協陣営は政府の農協改革に抵抗し、主体的自己改革をそれに対置している。ならば働く労働者・労働組合として自己改革の検証を徹底し、更なる自己改革を求める運動を展開しようではないか…。新年おめでとうございます。


結集する”なかま”のみなさんへ(2017/10)

運動開始・・組合員(なかま)の心をひとつに!(2017/8)

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2017”国民春季生活闘争(2017/3)

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2016春闘総括!! 労使の信頼関係を不動のものに(2016/5)

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2016”春季生活闘争 開始にあたり(2016/1)

組織力量を強固にし…、秋・年の取り組みを(2015/9)

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2015”春季生活闘争・・あきらめるな(2015/3)

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2014年 系統組織に結集する仲間のみなさんへ(2014/1)

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向こう1年間の運動に・・・仲間の皆さんへ(2012/7)

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『組織』、なぜ『組織』は重要なのか 向こう1年間の活動を実践するために(2011/8)

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2011”春季生活闘争の開始―課題解決に向けどう取り組む

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2010”春季生活闘争の開始――頑張ろう!!

09”秋季・年末の取り組みが開始!!最後まであきらめず労使協議を…

組合員の協力に感謝――政権交代を実現 農協と農業再建の第一歩に!!

困難な時ほど――原点に戻った運動の実践を―全国農団労第22回定期大会―

いよいよ総選挙――日本の歴史を変える日に

09”春季闘争の総括と新たな運動方針論議を

09”春季生活闘争 賃金闘争を実現するために…交渉ポイント

09”春季生活闘争 開始にあたって

『組織内、推薦』候補必勝のための活動 気を緩めず最後まで頑張りぬこう!!

総選挙に関心を持ち…日本の方向性を正そう!

新たな気持ちで運動の前進を!!

全国農団労 第21回大会に結集し 労使関係の在り方の論議を!!

08”春季生活闘争を開始するにあたって

08” 実り多き一年であることを願う!!

委員長就任にあたって