東日本大震災に関する取り組み

脱原発で安心して暮らせる社会を



 東日本大震災から1年を迎えた3月11日に、福島県郡山市の開成山野球場で「原発いらない!3・11福島県民大集会」が開催され、福島県民をはじめとして全国から16,000人が集まった。同集会は県内の農林漁業団体、生協、女性、平和団体など様々な組織の代表が呼びかけた実行委員会が主催したもの。全国農団労からは地元の会津いいで農協労組の仲間たちをはじめ15名が参加した。

 集会では、<さよなら原発1000万人アクション>の呼びかけ人である大江健三郎氏が「原発事故を絶対に起こさない方法は、原発をなくすこと」と脱原発の必要性を訴え、更に「皆が力を合わせれば実現出来る」と力強い連帯のあいさつを述べた。また、福島県のいろいろな立場・団体から脱原発に向けた決意が報告された。集会の途中、14:46には震災の犠牲者を追悼し参加者全員で黙祷を行った(上写真)。最後に集会宣言が読み上げられ、満場の拍手で採択された。
 集会終了後には、市内をデモ行進。「原発いらない!」「再稼働を許さない!」などシュプレヒコールをあげアピールした。


 全国農団労は、4月25日に東日本大震災やそれに伴う原発事故による農業被害に対する補償や対策について、農水省に申し入れを行った。農水省の石井大臣官房総務課長に申し入れ書を手渡し、現在すすめている対策等について意見交換を行った。
 申し入れの内容は大きく三点――@震災・津波による農業被害の救済と復興 A原発事故に起因する農業被害の補償と救済 B脱原発・低炭素型農業の推進――にわたる。詳細は申し入れ書を参照


    写真左が石井総務課長



 3月11日に発生した東日本大震災で被害を受けた皆さまに心からお見舞い申し上げます。

 全国農団労の仲間では幸い人的被害はなかったものの、福島・茨城・千葉を中心に農協・農業の施設の損壊や出荷停止等による大きな影響が出ています。私たちの仲間や、他の被災地への復興支援の一助とするため、全国農団労としても義捐カンパへのご協力をお願いします。

 また、連合では特に被害の大きかった岩手・宮城・福島への救援ボランティア派遣を3月31日より行います。全国農団労もこのボランティア派遣に積極的に協力していく考えです。各職場からボランティアを募りますので、ご協力をお願いします。


連合災害対策救援本部ページ
連合の取り組みや震災の被害状況等がまとめられています


 各県産別や単組でも今回の東日本大震災の支援の取り組みが拡がっています。
 福岡では、3月26日に予定していた春闘総決起大会に代えて、県内4地区(天神・博多駅・久留米・小倉)で緊急カンパに取り組み、併せて献血活動も行いました。長野では、連合長野を通じて22日に支援物資を連合宮城に届けました。



 ↑街頭でカンパを呼び掛け(福岡)→

 ↓大谷委員長自らも呼び掛けに↓